ねじ

はじめまして。 エブリスタ内官能小説サークル『楯の会』代表です。どうぞよろしくお願いします。 森田君より入会希望の件伺っております。誠に勝手ながら、当サークル入会には作品審査という方法を採らさせていただいております。ご理解頂いてのご投稿ありがとうございます。 早速ですが、『天空のタスカローラ』 今回細かいストーリーについて意見を述べることはしません。なぜなら我々は、官能とは予定調和の中に咲くある種の形式美だと考えるからです。故にたとえありふれたストーリーの中であってもその土壌は広がるわけです。 官能の使命とは日々の生活にリアリティーを付与することであると考えます。これは小説にも言えることです。見るべきはその認識と理解度です。 表現規制のあるこちらのサイトにおいて官能の世界を表すのは骨の折れたことでしょう。作者はこれをSFファンタジーという親和性の高いジャンルに落とし込むことで見事に表現しています。メルヘンでファンタジックな隠語表現もオリジナリティーに溢れていました。 更に注目すべきは、近未来を舞台にしたサスペンス要素を加味されたこと。あまりにも巨大で絶望的な壁に二人立ち向かう姿。死を身近に感じることで生もまた輝くのです。エロスとタナトスの対比を持ち出すまでもなく、官能美とはどこか死を連想させるものです。 SFファンタジー&サスペンスの主旋律を確かな技術で歌い上げ、官能という伴奏が見事深みとリアリティーを与えています。 官能の何たるかを十分ご理解しているとお見受けいたしました。本日ただいまより『楯の会』入会を許可いたします。さあ存分にお暴れなさい。期待します。(★)
8件

この投稿に対するコメントはありません