近藤ウミ

読了しました。 とにかく不思議な世界を題材に、褒め言葉としてですが、胸糞悪くなるほどの恐怖を味わうことができました。 終始蛆虫が這いずりまわり、主人公は終わらない悪夢を見続ける。 それはきっと、繰り返し死ぬことも酷いことなのだとおもいました。 死が確定しているのなら、生きることを諦められるかもしれない。 でも、悪夢を見続けながら生きなければならない方が、絶望すると私は思います。 同じ結果なのだとしても、生きるということは、いずれ悪夢が終わることへの希望を見出すことになる。 そういったある種の絶望が描かれたこの作品は、読む人を選ぶ作品かなと思います。 しかし、こういった世界観を短編で魅せることのできる作者さんは、よほど本を読まれているのだなと思いました。 ホラー描写は正直拙い部分もあったけれど、全力で恐怖を煽る描写に圧倒されました。 何よりも、とても読みやすい。誤字脱字が少ない。 そして冒頭から物語への誘導が早く、緊張の続く展開がまた秀逸だと思いました。 ジョージケッチャムや平山夢明が好きな方や、ファニーゲームを好きな方にお勧めです! 上記の作品の共通点がお分かりにならない方は、自己責任でお読みくださいませ。 胸糞悪い狂喜に満ちた世界を見させていただき、作者様には感謝です! 私としては、オムニバスとして連載希望です!
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読んでいただき、さらにレビューまでくださりありがとうございます! お褒めの言葉、恐縮ながらとてもありがたいですー(><) 一度展開を変えてから、どう収拾をつけさせようかと悩んで、この展開で良かったのかとまだ悩んでいる次第なのですが…(苦笑) 終わり方として一番の苦痛ってなんなんだろうって考えた結果、こんな終わり方になりました。 ホラー描写は、雛さんの作品で勉強しつつ…(笑) また短編で挑戦してみたいです! オムニバスですかぁ…難しそうですが、ちょっとやってみたいです(^^)

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