読めば読むほど、続きがきになって仕方なかったです。 『からだ探し』に参加した人は、皆、絶望や葛藤をして成長していた。 人はこんなにも変われるんだと信じられる。 人間は、性格は変えられないけれど、考え方は如何様にも変えられることを示唆していた。 遥ちゃんまでは、悪循環だったかもしれないけれど。 これが本当の終わりだなんて思いたくない。 パラレルワールドにも行けず、犠牲になった美雪ちゃんや遥ちゃん、あゆみちゃんに幸恵ちゃん。 リアルからだ探しでリアル消去されてパラレルワールドに行った面々。 ボクには、武司くんの世界が嘘には思えなかった。 リアルな世界のそう遠くないどこかに龍平くんは確かに存在している。そう思えてならない。 遥ちゃんの代わりのように、現れた美紗ちゃんもそう。 本当の意味での『呪い』からは解放されていない気がした。 もやもやはきっと、繋がらない謎を解明してほしい気持ちの表れなのだろうと思う。 リアルからだ探しでリアル消去された皆が、死体で結末を迎えたなら悲しいけれど、辻褄がこの結末よりある。 双子の『呪い』を解いた現実はもの悲しくて、最後に幻となって現れた皆に涙したけれど感動は出来なかった。 こんなことなら、『呪い』を解くために関わった人たちが皆がパラレルワールドで幸せになりました、そんな結末が良かったなと思ってしまう。 だから、続編があるのなら、残された謎を究明し、ホラーでなくなってもいいから、皆の幸せを願いたい。 勝手かもしれないけれど、誰1人失われてはならない存在だと思ったから。 この結末は『呪い』を解く代償があまりにも大きかった。そのショックが拭えない。 解けない謎があった方がミステリアスかもしれない。 でも、ここまで解明したら、最後まで解明されないと終わった気がしないのが本音。 『からだ探し』で変わってしまった未来。 全く修復されていない気がした。 寧ろ、何人かは最終的に消える暗示がなされていたようで怖い。 本当に怖いのは矢張、人間なのだと再確認出来る作品だったと思います。
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