青山瑞希

人物や風景の描写が細かく具体的で、 映像を見ているような感覚で読み進められました。 大人でもなく、子供でもない、 その狭間にいる主人公たちの心情に、 胸が締め付けられました。 誰もが一度は通る、懐かしくて切ない 青春の1ページが丁寧に描かれています。 容姿以外は性格も描く絵もまるで違う双子の姉妹…… 彼女たちは同じ相手を好きになってしまったのだろうか、 そんな想像を抱かせるラストでした。 余韻の残る、素晴らしい作品です。 素敵な時間をありがとうございます。
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青山瑞希さん 拙作へのご高覧及びレビューどうもありがとうございます。 こんなに高い評価で恐縮です。 「一卵性双生児でも資質はまるで違う姉妹」というのがこの話のテーマです。 ただ、本来は同じ一人の人間として生まれてくるはずの二人だったからこそ、通じ合う面もあるのです。 ご賢察の通り、大人でもなく、子供でもない微妙な年配が人物たちの関係を複雑にしています。 この結末の後を読んだ方に色々と想像していただければ、書き手としては幸いです。
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