千古不易

イベントより参りました、では真摯に向き合った結論から述べます。『見所が印象深くない』です、これは地の文の比重に差がないからでしょう。淡白に書いたり、濃密に練り上げたり、地の文の分量をただ増やせば良いのではないのですが、魅力であり見所である場所が他との差別化が出来ていないので『分量を増やす』と言った工夫が必要なのでしょう。 噛み砕いて述べれば、分量を増やすだけが物語の進行速度『時間』を操作出来るものではありませんね、その場、残虐さ等々もっと読者に現実味を帯びた世界を伝える手段の、最も簡潔な方法が『分量の操作』です。 地の文が少ないので、見所の地の文を増やすと見所が分かり易くなります。ともかく、この作品で気になっているのは髪や目の色なのですよね、漫画ではキャラ付け『見分け易さ』から設定なしに色を見慣れないものにしたりと、ままあるものですが、小説ではキャラ付けで理由なく髪や目の色が普通ではないのを看過出来ないものです。 例えば、青い髪ならば染めているからだとか、世界設定的に珍しくない『設定』があるのなら良いのです。しかし、現代社会に近い世界設定のこの物語で髪や目の色に対する理路整然とした納得の行く答えがないので腑に落ちないのです。自身の髪や目の色はどうでしょう、真っ赤だったりしますか、親はどうでしょう、そうですこう言う事なのですよ。 現実味こそが小説の基礎であり、理由なき現実離れは忌避し唾棄すべきものです。 こう、素直に楽しむには物語の作り込みが甘く、現実味のなさから楽しめなかったのです。素直に申し上げれば面白くない、設定や登場人物、物語の進行、世界、大事な全てを現実味と言う『作り込み』が雑の一言に尽き、台無しにしていますね。今一度、現実味、リアリティーを熟考して頂きたいのです。 ただ書くだけなら楽なんですが、小説と言うものは嘘の塊です、如何に完璧な嘘を吐けるか、読者を騙せるか、それを多種多様な方法で行い、書かれたものが小説であり物語です。とっても苦しいものです、ですが楽しいんです。この頁数を書いたのは作者様が楽しかったからでしょう、その気持ちを忘れず更に学んでくださいませ。 伝えたい思いがあるなら、どう伝えるか悩み抜いてくださいませ。それが次に繋がります。 さて、ではまたの日を。なにか質問でもあれば私のエッセイにでもどうぞ。
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