くぽ

ここ最近、怖いコピペを読んでいて、単純な疑問が脳裏にちらつくようになりました。 「なんでコイツら、こんな無鉄砲なことをするんだろう?」 たとえばリゾートバイト先で二階の開かずの間に踏み込む話、たとえば新興宗教団体の施設に忍びこむ話。そもそもコイツら、余計なことに首を突っ込まなければ無事に済んだんじゃないの? そんな元も子もない冷めたことを考えるようになっていたのに、いや、考えるようになっていたからこそ、この『湖上の日食』は十分過ぎるほどに刺激的でした。 湖の神秘的な風景に空想を浸らせながら、若者らしい青々しさを持った友人ふたりとの会話に感情移入しながら、何の疑いもなく自然と泥沼に入り込んでいく。引き返せる最後のチャンスにはもう、ふたりの悪友に引っ張られていく主人公と同じ心境で、すっかり一緒に死地へと赴いていました。気分はもう同じ大学生です。冷めていたなんてことはない、単に私は少し歳を取りすぎただけのことだったのです。 そんなノスタルジックな感傷に浸りながら主人公と同化していたからこそ、終盤の怒涛の恐怖は真に迫るものが伝わってきます。そして最後には恐怖以上に物悲しさが残ります。 どうぞ一緒に旅をお楽しみください。読後感はございますが、後悔は残りません。最初から最後までホラーの真髄が詰まった素晴らしい作品です。
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たぬ美氏、いつも理解あるレビューをありがとうございますm(*_ _)m まさにそれです。そこです。 おいらもホラーを書くために、ネットでいろいろ体験談とか心霊サイト巡りをしてたんですが、全く同じことを思いました。 あと、全く同じ理屈で不良漫画で感動したことも無いです(・_・) 最後の物悲しさは、“最終的に、今まで求めてきた非日常を手に入れても結局はああなる”という表現です……。 なんとなく大学生やってたあとに、何となくサラリーマンになった人には同じ景色が見えているはず。 そう思いながら書きました(´・ω・)
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鮫ちゃんお疲れ様ですわたぬー(・Θ・川) 確かにたぬ美も不良漫画の周りを省みない押し付けがましい暴力的な正義感にはあまり共感出来ませんですわねたぬー(あ、オレの武勇伝とかは完成な悪ふざけケータイ小説ですから別ですわたぬー←)。となると、一人称を得た……というか、主人公に同化するぐらいに感情移入出来たのはその為かしらん。そして更になんとなく大学生やってた上に非日常に憧れてたたぬ美は見事にこのケースに……あわわわわ、背中の毛皮に鳥肌が(つΘ`)これこそ真のホラーですわたぬー← てか理解あるレビューなんてとんでもないですわ。たぬ美、読んだときは文章を殆ど読めない時期だったのに、湖上の日食は読み
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