ありす

『たくさんの恋をしなさい。本当に純粋な気持ちで恋が出来るのは、きっと今しかないから』 そう言葉をかけてくれたのは中学の先生でした。 片思い。 その一言だけで蘇る、甘い痛みのようなもの。 歌に、物語に、詩に、瞳に。 目に映るひとつひとつ。その思い出に至るまで、世界は何とたくさんの片思いに溢れているのでしょう。 美しいままならば素晴らしいけれど 行きすぎた感情は時として誰かを傷つける刃にもなる。 想うからこその苦しみもある。 歓びに反しての哀しみ、憎しみ、疼き、絶望……。 たくさんの心の音が頁を重ねるごとに響きあい、そして気づくのです。 この作品の題が初恋ではなく『片思い』ということに。 恋だけではなく、相手を思いやる気持ちのすべて。真心。 それもひとつの、決して報われるとは限らない、一方通行の『片思い』といえるのだと思います。 でも、例え報われなくてもきっと循環して回り廻って、最後には自分を押し上げてくれるステップになるのだなということも、作中の人物たちが教えてくれます。 思春期のあの時。 自分自身を見失い、もがいていた時に 『たくさんの恋をしなさい』と、そう言葉をかけてくれた先生の言葉。 きっとこの『片思い』と同じ意味を持っていたんだなと改めて感じました。 片思いがきちんと自分に還った時。それを成長と呼ぶのかもしれません。 世の中のすべての片思いの恋人たちに是非読んでいただきたい作品です。
8件・1件
ありすさん 素晴らし過ぎる 壮大過ぎるレビューを頂きまして 発見致しましてからは 何かの間違いではあるまいかと 本当に宛所は自分宛でよいのかと 何度も何度も何度も 繰り返し拝見させて頂きました 想いの詰まったお便りを 本当にありがとうございます 後生大切にさせて頂きますと お約束致します お忙しい中で お時間を割いて頂き ありがたいお言葉の数々 染み入りました お心遣いに感謝ばかりです ありがとうございましたm(__)m
2件

/1ページ

1件