東亰チキン

イベント《イケてる『ツカミ』批評会/_event_view?e=143483》、略して『イケツカ』からきました。 ※この批評は『冒頭』もしくは『第一章』に対してのみ行われたものです。作品全体に対しての批評・評価ではありませんので悪しからず。m(_鶏_)m 秋葉さん、こんにちは。イベント趣旨に則って冒頭(指定部分)にフォーカスを当てていきたいと思います。 ●自分でも分かるぐらいに青ざめた顔で、思い切り携帯を壁に投げつけたのだ(P2) 『自分でも分かるぐらいに青ざめた顔で』──視点的になんとなく違和感は残りますが、ギリギリセーフでしょうか。後で説明しますが、この冒頭は文章内に人称をあまり置いていないので『誰の何』が、いい意味でフロートしている印象を受けます。なのでそれほど不自然ではないかもしれません。気になった、という程度です。 ●パーカーを汚すとか地面を汚すとか、全く考えなかった(P3)  壁、キッチン、ベッドのある場所での『地面』というのがよくわかりませんでした。 ●だが、さすがにそんなことをすれば、大惨事になるに違い。目的外であるからだ(P4) 『違いない』かな、と思いましたが、後の文まで繋げて考えるとどうなんでしょう。 ●懐かしい壁時計の時を刻む音が、段々と戻ってきた。針の音が支配する空間で掠れ、強ばった声で呟く。「……あり得ない」(P4)  順序が少し気になりました。発声後にその声が掠れて強ばっていることに気づいたほうが、時系列的には自然に思います。ただ、これも先ほどの『青ざめた』同様、気になった、という程度ですね。 ◎指定箇所内で『僕』が3回、『自分』が2回、『自身』が1回でてきますが、主格としてのそれは『僕』が2回のみでした。うまいです。人称を極力書かないことで浮遊感が醸されています。『物質的なものはそのまま、メンタルだけが薄く引き剥がされている』そんな感覚でしょうか。 ◎フォーカスの甘い映像のなかに鮮明な赤がカットインしてくる感じもいいですね。↑との相乗効果でバッチリです。(続きます)
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◎携帯、文面、自傷する理由、左手首周囲の傷口──繋がりそうで繋がらないうえに、展開の予想もつけられません。読み手は確実に焦れますね。この冒頭の『ツカミ』は成功していると思います。『不快に思われる方は──(P1)』は要らないのではないでしょうか。頭からちゃんと読まないと損する気がします。 タイトル (6/10pt) 臨場感 (7/10pt) 期待感 (8/10pt) 意外性 (7/10pt) リーダビリティ (8/10pt) 誤字脱字 (9/10pt) 総合評価 (45/60pt) 短評:与えないツカミ。その成功例。 ※あくまで妄想鬼畜野郎の物思いなので一読後は丸めてぶん投げちゃってくださ
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