あらゆる場面において、AI(人工知能)は活躍した。多くの場面において、人間は活躍の場を失った。 2015年。日本を含む、各国の自動車メーカーが、自動運転車の実用性を確保し、普及の段階に移行した。 当時の人は、懐疑であった。 果たしてそのようなSFの世界のような車に、信用性があるのか? 2020年。 自動運転車機能搭載車の普及が、新車購入においては全体の2割を超えた。結果、自動運転車同士が起こした事故は、ゼロ。 しかし人間の運転する車が自動運転車に追突した事故の件数は、大きな減少へと向かわなかった。 2024年。 自動運転車の普及を図る企業と政府は、自動運転車減税を実施。 2028年。 AIAT(人工知能オートマ)専用車誕生。普通運転免許とは別に、AIATのメンテナンス免許の発行を開始。自力で運転出来ずとも、車に乗れる時代となった。 2035年。 自動運転車の普及は、全体の8割をゆうに越えた。自動運転車が主となって起こした事故件数は、これまで数件のみ。起きたとしても、一年のうちに原因は解消され、2027年以降の事故は実質ゼロ。他の原因は、燃料補給の怠りによるものだったが、燃料不足の兆候がある際には自動で補給システムか搭載されるなどして対応。 総数からして、自動車事故の件数は2015年と比較して8割の減少を果たした。残りの事故は全て、人間のドライバーが原因となった事故であった。 「AI未搭載のMT車、オートマチック車の公道での使用は、死亡事故の可能性を高めます――」 『無くそう、死亡事故。AI未搭載車は、車検を通りません』 「……手動で運転するだけでさ。まるで昔、人混みでタバコを吸ってた人を見るような目でみられてるような、心地がするよ。運転するだけで悪者扱いな空気が、あるんだよ、今の世の中には確かにさ。社会で9割の男がタバコと吸ってた時と同じでさ。十数年前は、人が運転するなんて、それが当たり前だったのに。」 2039年。 緊急時以外、普通免許保持者は、公道での手動運転の禁止。 2041年。 禁止され多くのAT.MT車が処分されていくなか、それでもなお、自力で走る前時代的な車で公道を走る者達がいた。ハンドルを使って運転するという反社会的行動を 人は彼らを、走り屋と呼んだ――。 という妄想が浮かんだ。 今の当たり前は 未来の非常識
3件・3件
妄想の設定練りこまれすぎィ! もうそれで一本書けるじゃないですか、寝太郎さん 復帰しましょうよー、ふっきふっきー
1件
なんだかんだ地味にかきはじてたのですが 全くいい感じに書けないのでござる。 やっぱりミツバさんは凄いっす。
ホントにありそうな歴史。 これでふつうに話書けそうですね! 寝太郎さんの文章にぴったり合いそうな内容だしなー |ω・`)チラ

/1ページ

2件