鈴月

久しぶりに、睡眠時間を削ってでも先を読みたいと思う作品に出会いました。 読み終えた後も興奮醒めやまぬという感じです。 主人公は一国の姫です。 彼女は自分の体の中にに流れる”血”と過酷な運命に翻弄されます。 そして、もう一人の主人公は一国の王子です。 彼にもまた、自分の中の”血”と戦う試練が待ち受けておりました。 そして辛い宿命を背負っているとはいえ、彼女や彼には素晴らしい仲間がいます。 一人ぼっちではありません。それがこの話の唯一の救いなのかもしれません。 こってこての王道ファンタジーがお好きな方には向かないと思いますが、ダークファンタジーという分野に興味がおありの方にはぜひお勧め致します。 人は限られた時の中でしか生きられない。だからそこ強く美しくなれる。 運命とは抗うためにあるのだ。 宿命を変えることはできないが、運命は変えることができるのである。 読了後、そんな気持ちにさせられる作品でした。 楽しい作品をありがとうございます!
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