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声の便りに、君を頼りに
両性類
2015/10/22 1:03
読み直し、読了いたしましたので、感想を残させていただきます。 まず、こういった形式の小説は初めて読みましたので、インパクトが凄かったです。それに相反して、かなり攻めているなとも思いました。二人称小説は邪道とよく言いますし。しかし、今作は二重人格の設定にうまく練り合わされていて、考えられてるなあと唸りました。 今思えば、タイトルも秀逸ですね。まさに、という感じ。 伏線も読み返すと面白い。話す事の表現を顔を歪める癖、なんていうのは結末を知っているからこその面白みですね。 ストーリーですが、一読目は少し掴みにくかったです。繋がっているのかいないのか、作中のアウトラインがあまりにも見えてこない。それで、一回断念しています。 動き出すのはやはり、一瀬の捜索、逃亡劇からですね。障壁前後の緊迫感は手に汗握る展開でとても面白かったです。 後日談として描かれる、地震の時の種明かしも秀逸だったなと思います。 いくつか指摘も。 同じ事を幌草優一様に指摘されている自分が言うのもアレですし、同じく題材が題材だけにというのがあるのは分かっているのですが、やはり情景が曖昧です。 聴覚がない分、臭いや視界、他の刺激はより鮮明に描かれて欲しいものです。 本作は序盤日記調です。一章の中盤、「今日は細かく記すことが出来た」とあるように、どうしてもこの形式では表現が制限されるでしょう。ですが、思い切って鮮明に日記に描写するのもありかなと。主人公たちは筆談もするでしょうから、書くスピードはかなり速いはずです。 と、棚上げな事を申しましたが設定、構成共に秀逸の一言で、純粋に面白かったです。自分には想像だに出来ない世界でした。バレの可能性が高まりますがもっと、不可思議な難聴島民の日常も見たかったなーとか。 長文乱筆失礼しました。次回作も期待してますね!
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風間幻像
2015/10/22 1:17
ああ両性類様!!!!光栄です!!!! 二人称、セーフでしたか…!よかったです タイトルは他にも候補がありまして「聞く耳持たないコペルニクス」とかも考えてたんですが、お褒めの言葉嬉しいです 顔歪めるやつ気付いていただけましたかー!よかったですー しかしやっぱり説明不足が過ぎましたか…客観的に読み返す事に関して特にひよこな幌草ですので、教えていただいて身にしみます。ありがとうございます!断念してもなお再読してくださるなんて、寛容さに感謝です 逃亡劇の演出うまくいっておりましたか!ちょっと詩っぽい書き方は実は某プロ作家の文体の影響だったりするんですが、受け売りして正解でした(汗) 種
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