秘密結社(?)ヒストリックカンパニーに所属する少年が、ねじ曲がってしまった歴史と奮闘する近未来ファンタジックラブコメディ(?)。 こういう言ってしまえばありがちな設定を安っぽっくならずに書ききれちゃうところに作者様の地力が垣間見えます。のっけから謎の液体の登場でわくわく感を掻き立てられ、飲んでからの女体化というまさかの展開に引き込まれ。ドタバタのラブコメになるかと思いきや、ミゲルの抱える心の闇と、可愛い女の子と運命的な出会いを果たしてしまったドキドキ感に胸キュン。彼がこの先、彼女(?)の存在を胸にノーベル医学賞まで受賞するのかと思うと、なんとも壮大なラブロマンスですね。まぁ、彼女は女体化した男なんですが……w 結局、起こるはずの何かが起こらなかったということは、ミゲルが出会うはずだった女の子は誰だったのでしょうか? ほかにいるとしたら、その娘はどうなったのか? あるいは女装した主人公だったのか、そうだとしたら主人公の存在によってほかにも歴史の歪みが……? どちらにせよこの事件をきっかけに時空を駆ける壮大なファンタジーが始まりそうで、期待に胸が膨らみました。このクオリティにして10個ものタグ回収、あっぱれ! 良作をありがとうございました。執筆お疲れ様です!  
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