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ちいさいあきみつけた
うたうもの
2015/11/5 21:55
蘇生ノ春が過ぎ、衝動ノ夏を通り越し、逡巡ノ秋を迎え、ためらいがちになりながらも、秋たらしめているものを探しては、蘇生ノ時代を思い出し、衝動ノ時代を懐かしみ、逡巡ノ時代そのものさえもたしなもうとする予感がしました。 徒雲を見送るものの姿は雄々しくも繊細で、辛うじて形を保っている徒雲をあはれと思い、美しいとは思いつつも、その儚さにかつての自らの姿を認めつつも、徒雲とはたもとをわかち、ただひっそりとその行方を案じていたのではないかと感じました。 まるでか弱い独りの若人の姿をひっそりと見つめ続ける老人のように。 晩秋から初冬への移ろいの中で、目新しい秋の季節を視覚的にも聴覚的にも、触覚的にも感じられない。そんな新鮮みの欠けた秋の感覚の中で、ほんとうの秋というものがわからなくなりかけたとき、ほんのちょっとした、小さな秋の中に、探し回っていた宝ものを見つけたような、そんな気がしました。 そう、ほんの小さな、日常の光景の中に。
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はち
2015/11/5 22:10
うたうものさんこんばんは(´∇`)レビューをありがとうございます♪ この、うたうものさんのレビューは、俺にとって、とても信じがたいレビューです。 なぜなら、俺が無意識の中で行っている詩作の工程を、うたうものさんが、すべてを言葉であらわしているからです。 だから俺自身が、なるほど!と驚かされてばかりでした。と、同時に、うたうものさんの鋭い視点に、俺の無意識が捕らえられたような気がして、すこし怖かったです。 とても貴重なレビューをありがとうございます♪
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うたうもの
2015/11/5 22:41
ニュータイプのカンってやつです(笑) はちさんの作品は大好きなので、純粋に文学作品として、読み深めようとがんばりました(´ω`)
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