色部耀

 よく分からない小説です。  これは悪い意味ではありません。では、なにがよく分からないのかということですが――。それは私がなぜこんなにも心動かされたのか――ということです。なぜこんなに心動かされたのか、なぜこんなに心に響くのか――。たった四百字の中で時間と場所を同時に変遷させる運びとリズムなのか、はたまた内容に共感を覚えるからなのか――。  最後まで読んでブツリと主人公の物語が切れる感じ。しかし、嫌な思い出が詰まった校舎が無くなっても空間は残るし、それまでの道もこれからの道も消えるわけではない――。無くなることで逆に繋がりが浮き彫りになったり、存在感が増したり……。  この短い中でなぜかよく分からないけど脳内に直接『感覚』を叩き込まれた気がしました。良い作品です。
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 レビューにファン登録まで、とても嬉しいです。ありがとうございます。  とても高い評価をしてもらい恐縮です。  最初に考えた文章よりかなり文字数を少なくしたのですが、結果的に無駄がなくなって良い感じになったのかもしれないですね。  若干プレッシャーを感じつつも(そんなものがないのは分かってますが)執筆を続けて行きたいと思います。
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