haori

レビュー失礼いたします。 僕にはタカシくん。 ヒロコちゃんにはユミちゃん。 それから、周りが認める絵とふたりの目にはどんな絵よりも美しく見えた僕の絵――。 上記した他にも対比性を感じるところが幾つかありましたが、メインとするところはこれらかな、と思うのですが、どうでしょうか。 さて、なぜこんな風に挙げていったかと言うと、この対比性が私がこの物語を読む上で欠かせないものだったからです。 あの子がこうで、この子はこうで――そうやって登場人物を対比的に見ていくことで、よりこの物語に入り込めたかなと思っています。もしかしたら自己満足かもしれませんが(笑)。 それにしても、作者さまの手にかかると、タカシくんもヒロコちゃんもどこか憎めない子になりますね。おそらく物語でのポジション的には悪者なのでしょうが、「君たちそういうの良くないよ」と思いはするものの、だからと言って嫌いにはなれない。「まあ、こういう子いるよね。それに、こういう子の気持ちもわからなくはないんだよね」と思ってしまいます。 ……おっと。僕とユミちゃんを後回しにしてしまいましたが、物語のラストのあと、この2人にはどうなるのでしょうか――と、思わずにはいられません。支え合うようなところが見える微笑ましいこの2人には、これからも一緒にいて欲しいな、と思いました。 最後に、ひとつ気になるのは僕の絵。 僕の視点で描かれている物語のために、僕の絵が見えてきそうで見えてこない。 結局僕の絵は、物語中では僕とユミちゃんの2人だけの絵のようにされてしまい、そのせいで余計に、僕の絵を見たいなと興味をくすぐられてしまって、……でも、興味は興味で終わらせておくのがいいのかもしれませんね。 素敵な作品をありがとうございました。 では、失礼いたします。
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ハオリさん、詳細なレビューありがとうございます! なんだか、すべてお見通しのようで、恐れ入ります(笑) この作品は、主人公の僕(アキラ)の眼を通して伝えられる、僕の中での人物の評価だったり、絵に対する考え方だったりが、ずらっと並べられて、対比されている形ですね。 まあ、アキラくん自体がかなり個性的なので、その評価や考え方も、そうとう変わったものなのですが。 タカシくんも、ヒロコちゃんも、もちろん憎めない子です。こんな子っていましたよね(笑)彼彼女らには彼彼女なりの、いいところがたくさんあるし、僕もそれを知っている。 だけど、ユミちゃんにちょっかい出すのだけは、されたくないな、とは強く
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こんばんは。 まずは、ご返信ありがとうございます。 いえいえ、お見通しなんてことはありませんよ。 うたうものさんからのご返信を拝見し、そう思いました。でも、1人の読み手として作者であるうたうものさんにそう言っていただけるのは大変光栄です。書き手の手を離れた作品を読者がどう読むのかは読者次第であり、読者が抱く感想が書き手の思惑と違っていてもいい(と、本日実はあるクリエさまからお言葉をいただきました。)としても、やはり書き手であるうたうものさんが書きたかったことに少しでも寄り添えた気がして、だから光栄です。 それから、僕の絵に関する言い逃れ(笑)は、じゃあそういうことで(笑)。あ、この『そ
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