つばさ

群青の青。それが意味するものは、失った心と消せない熱。 冷たい心と身体を温めてくれる男なら、都合のいい女でもいいと 面倒くさくない心を伴わない不毛の関係を続ける雛森江茉。 そんな彼女を手を変え品を変えて翻弄する眉目秀麗な御曹司 神崎景。 幼馴染という関係だけでなく、二人の間に横たわる訳ありの過去。 雛森と神崎くんが 「江茉」と「景くん」に変わった瞬間に二人の間に横たわる空気が 劇的に変わる。 完結いたしました。 幼い日のトラウマから心を閉ざし、投げやりな恋愛しかしてこなかった江茉の心をどうやって救うのか、幼馴染の景ちゃんに課せられた役目は大きかったです…。 私は、第3話で神崎景という男に心を鷲掴みにされてから、この作品をずっと景ちゃん目線で読んできました。 ゆえに他の方とはこの作品に対する見方が少し違うのかもしれません。 景ちゃんはずっと辛かったと思う。 幼い頃から大切にしてきた江茉がふしだらな関係で自分を傷つけるような恋愛をしているのを見ているしかないなんて…。 それでも、この男は指をくわえてみているような甘ちゃんじゃありません。 自分なりの方法で、江茉の生活に心に入り込んで、江茉が自ら幸せに手を伸ばすように自分から欲しいものを欲しいと言えるようになるまで江茉を翻弄し続けるんですね。 ここが神崎景の真骨頂です。 虚無という深い井戸の底にいる江茉を救い出すのは並大抵じゃできません。 少々の荒療治は必要です。 神崎景の本質は第3話に凝縮されています。 景ちゃんを一言で言うと 心と身体と胃袋を同時に満たしてくれる男。 こんないい男なかなかいません。 そして、それを17歳で体現しているという素晴らしさ…(^_^) ホットケーキの優しさ…惚れてしまいました。 景ちゃんは説明不足なので、読者は『婚約者』の謎にやきもきしましたよね。 私はずっと安心していました。 景ちゃんがはっきりと江茉のことを言いきっていますから、 この男は一度も江茉を裏切らなかったんですから…。 江茉が見つめ続けた群青の青は虚無という無機質から愛という有機質へと変わった。 そこから続くものは愛する人と築く未来。 雪花さん、ありがとう!!!!! 雨の魔術師雪花さんの新境地、最強に感情を表さない江茉と先の読めない男景ちゃんの恋愛はあなたの心に何を残しましたか?
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ぐぉぉ(〃ノωノ)悶えます。 いいです。すっごくいいです。全て語ってくださってるじゃないですか。 景がめっちゃカッコ良く感じます(笑) こちらこそありがとうございます! 雨の魔術師の称号めっさ嬉しいです(。>∀<。)!

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