女郎花

「児童書ぽくなり、需要が心配」と、作者様は概要でおっしゃっていますが、 いえ、まったくそんな心配などする必要もなく、活字を追うのがゾクゾクして怖くて……それが楽しくて仕方がないくらい、吸い寄せられてしまったお話です。 主人公たちは子供なのですが、大人が読むべく児童書文学?とでも言いましょうか、短編にもかかわらず深く楽しめる小説だと思いましたし、何度もまた読み直してみたくなります。 一文一文が魅力的な、『文章による美術』的な、この作者様の作風に毎回うっとりさせられるのですが、今回もまたどっぷり浸ることができました。 劇中ふわふわとファンタジックな描写もあり、微サスペンスにも思える怖さで追い込みをかけつつも、スタートからの、物語の主軸からズレることなく、現実的な着地でエンディングをむかえたのには、個人的に“拍手”です(^^ゞ 4話くらいで完結の予定……と、作品説明に書いてありますから、シリーズ?という形で続くのでしょうか。 数珠玉のような短編新作を楽しみにしています。
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うわあ、女郎花さん、こんな素敵な感想を頂けるなんて。本当に嬉しいです! 登場人物が11歳と7歳とか、やっぱり幼すぎるな…とは思ったんですが、こんな雅斗のような激しい感情に心を持っていかれるのは、やっぱり11~12歳くらいだったなあ…と、昔を振り返りながら書いた作品でした。 家具の一つから知らない女が飛び出して来る……という、怖い夢を見てしまって(笑)、この怖さをなんとか表現できないものだろうか…と、いろいろ思ううちに、この物語が出来上がりました。 結局夢のシーンはどこにも活用されていないのですが^^ いつか、読み終わった後心が温かくなるホラーが書いてみたいと思ったんです。 とても怖がり
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>>何をしでかすか分からない子供の行動と思考って、もしかしたらものすごくホラー向けなんじゃないかと、今回書きながら思いました。 わかります(;;^^;) 実は子供って……感情をあらわにする分、大人より残酷なことも、内容によってはあると思います。 かわいいだけが子供じゃないんです。 そゆとこ、とても素晴らしく描けていたので、深く楽しめると感想したわけですね。 それと、limeさんの文章は美しいだけでなく、ぞくぞくさせる何かをもってると感じます。 これだけは計算だけではできないのでは?? (^^)ナチュラルぼーん的な。 返信、丁寧にありがとうございます☆
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