藤白 圭

「百人斬」への参加、ありがとうございます。  まずは率直な感想から。 『こりゃまた、すんごいアクションミステリーがきたもんだ!』 これが最初の一言。 ワンセンテンスの区切りが、淡々として物足りないようでいて計算された構成力。 読者がペースを上手に掴め、スンナリと文章が頭に入ってくるだけでなく、そこに組み込まれた情景が目に浮かぶようでした。 テンポもよく、散りばめられた伏線の回収もお見事。 『二人のサイコ』の二人目が誰なのか。 二人の共通点に目を向け、きちんとフォーカスを当てられた『ある部分』を読めば分かりますが、ラストにまで、その部分をうまく使い表現されていたのには、驚きと感動を感じました。 さて。 このままでは、褒めるだけで終わってしまう。 辛口レビューをご所望とのこと。 これではいけない。 てなわけで、ここからは私の勝手な希望です。 ①視覚を刺激するが、聴覚、嗅覚を感じない。  これは多分ですが、風間さんの文章はある種、無駄のない完璧さがあります。 そこが原因なのかなと。  血生臭さや、土やオイル、硝煙の匂い。  煩わしい悲鳴、聴覚すら失わせるような爆音。  そういった描写が少なく、淡々としているのは、あえて狙ったと思いますが、小説は文字だけが情報源。もっと読者の五感を刺激して欲しいなという我儘な注文です(笑) ②P127、129、147、151~153等の三点リーダーの多用と、その中に含まれる様々な思考や言葉が長きに渡って続く部分。  テンポを崩されると共に、読みにくさも相まって、内容が中々頭に入って来ない。  狂気であったり、老人特有の喋りや、混乱する意識を表現する為に必要だとは承知しております。でも、出来れば合間に、表情や仕草等の描写を入れられると、彼らの感情や様子が更に伝わると共に、読みやすくなるかなと。 ③飛鳥のポジション。  歪んだ心理や、主人公を『敵』とみなす彼女。  ラストでは昔から主人公を知っていて、恨んでいるような印象。  しかし「七年前」という言葉。その頃、主人公は捕虜だったような。(違っていたらすみません)  彼女と主人公との繋がりや彼女の心理にもスポットを当てると、深みが増す気がしました。 以上、勝手な希望でした。 本当に面白かったです! ドラマや映画等で観たい素敵な作品。 興奮と感動をありがとうございました。
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斬撃ありがとうございます!!!!!こんなのに星5コも!!! お褒めの言葉嬉しいです。そんなすごくないですよ……えへへ!!!! 伏線回収、できてましたか!よかったです´∀` ある部分とは人形にまつわる件でしょうか。あの辺は結構コダワッたので、褒めて頂き感激です!! 「……」の嵐はお察しの通り狂気の演出だったのですが、確かに読みにくくなってしまいました。遊び過ぎました。今後は文章構成に頼らず文章自体で表現する力を磨きます 飛鳥は18才で流産しました。父親の組織の歯車として戦っていて、心労が激しい時でした。以来、組織に敵対する人々全体に逆恨みするようになったのです。当時の関わりはないですが
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私のような未熟者の戯言でも、真摯に受け止めてくださる風間さんに感謝致します。 ものすごく練られた作品でしたので、この作品に深みが増せば、充分、公募でも戦えるかと思い、 あえて、色々書かさせて頂いちゃいました。 そうそう! あの人形の伏線はさいっこうに面白かったです! セブンを観たような後味の悪さに、鳥肌もんでしたよ。 次回作も期待してます! 素敵な作品を本当にありがとうございました。
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