王道の怪談かと思いつつも恐ろしく上手い語り口とドキドキするお話の運びに引き付けられてずんずん読み進めました。 楠の呪いや祟りの本当の正体が何だったのか…そこは断片的な伝承話や噂話だけに留めて、ほとんど具体的に明かされずに終わる所が逆に良いです。楠の圧倒的な存在感も凄いです。 オチも良いですね。実は作品中、主人公の『僕』に話し掛ける人間が一人もいないんですよね。『主人公が実は幽霊だった』というお話は結構有りますが、この作品は別格です。大変な力作だと思います。
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にいださん。 レビューありがとうございます。 オーソドックスで攻めてみましたが、このように素敵なレビューを書いて頂けて、嬉しいです。 しかし、ほめ過ぎですよ(;゚Д゚) 今度も、一捻りある作品を書こうと思います。

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