にゃんデッド

エロとグロには深い関連があるのだとか聞いたことがありますが、この作品を読んで、それぞれが生と死を象徴するからなんだろうなぁとぼんやり実感しました。 生の象徴であるエロ、それが結実したものであるはずの赤子が生贄に捧げられ、奥方の中の生と死の倒錯がついにのっぴきならないところまで行ってしまう。 それにしても、ちょっとマチルダさんの意図とは違うと思いますが、日本神話の中に紛れ込んでいるニャルラトホテプの存在にぬるっとした悪寒を覚えます。イザナミとイザナギが創造し、アマテラスさまが守ってきたはずのこの国に、いったいいつ、どこで紛れ込んだものか。はたしてそれは日本神話だけなのか。 どこにも属さないからこそ、どこにでも居るのかもしれません。クトゥルー神話の新たな恐怖を垣間見た気がしました。

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