女郎花

 鳥かご海岸? 一体なんだろう?と、まずタイトルから既にミステリー(詳細はあとがき)。その『鳥かご海岸』から閃いたというミステリー小説のようですが、ファンタジー、そしてサイコサスペンスチックなノリもほどよくミックスされているようにも感じましたね。 穏やかな出だしとは想像もしていなかった展開にびっくり、後半荒波……(;^^)かなりハイペース読み、読了に至りました。完結作品を読むメリットは、自分の心理状態のペースで読み進められることですね。 ストーリーの小道具的役割で、ラッド・メルドーの『When It Rains』という曲が出てくるのですが(渋いですね!)、著者様が劇中で綴っているこの曲の構成と、ストーリーの流れが似ているなと。ここにも趣味が生かされている? 環境が揃ってる状態でこの小説を読めるのであれば、この曲『When It Rains』を流しながら読み耽ると更に物語に入り込めるなぁと思いましたし、後半は私自身がそうでした。 荒波後の穏やかなエンディング、着地点がオープニング時のデジャヴ的な描写に重なっていてお洒落。 主人公の未来に希望を託しながらも、読了後にくるほんの少しの悲しさと切なさの余韻が、嵐の後の静かな波間にきらきら揺れているようで、ムーディーでした(^^)。 ****余談ですが**** こういうことってあると思います! 汗。(微妙な部分で)自分は体験者だと思ったのは、主人公のラストのセリフ、同じような気持ち、今でも記憶に残っていますし、その後に続いて今を生きているようにも感じるのです。(真顔
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女郎花様、素晴らしいレビューを有り難うございます。 現代版ミステリーファンタジー(そのような用語があるのかわかりませんが)なので、純粋にミステリーを期待される方には申し訳ないお話ですが、このようにご評価頂き嬉しいです。 When it rainsはおっしゃるとおり、この曲の展開をそのまま話に合わせてます。この曲を聴いて湧いたイメージを元にプロットを組んでみました。 一緒に曲まで聴いて頂いて本当に感謝です。 世界観については、私自身もですが、このようなこともありえるのではないか、と思っています。(真顔で) 目に見えるものなんて、たかが知れていますし、世の中には科学で語られていないこともまだまだ多
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女郎花様のレビューは素晴らしい! これだけの内容を書ける人はあまりいません。 エブリでは一番ですね。
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