藤白 圭

百人斬イベントへのご参加。 ありがとうございました。 読了致しましたので、レビューさせて頂きます。 この作品は、昔話の桃太郎のパロディや二次創作と考えればよいのでしょうか? 作者様なりの新しい解釈。 そして、昔話をもっと噛み砕いた感じで進められていくストーリー。 かなり、はっちゃけた感のある桃太郎だなぁと感じました。 どちらかというとラジオドラマや舞台の脚本や台本といったイメージが強いような。 小説というよりも、なんとなく漫画やアニメを見ているような感覚で、流れるように読んだというのが読了直後の第一印象でした。 ノリよく。 テンポよく進められていくストーリー展開は、桃太郎を知っている知らないに関係なく楽しめる作風だとは思いました。 ですが。 これが良くもあり、悪くもありといった感じです。 情景描写や心理描写が細やかに描かれていないので、内容が薄く感じてしまいました。 ところどころ色々なコネタが挟まってはいますが、これもまた知らない人が聞いたらチンプンカンプン。(例えば、キリシマの件にしても、知らない人が読んだらポカンとしてしまうでしょうし……) 勢いがある作品で、サクサク楽しめるとは思いますが、読者によって好き嫌いは分かれるかなぁと思います。 個人的に、パブリックドメインを使ったパロディや現代版にするのであれば、もっともっと独創的に創作されてもいいのかなぁというのが正直なところ。 そうすれば、もっともっと作者様の創造力が発揮されたのではないのかなぁと思いますし、桃太郎を知っている人であっても、「そうきたか!!」という感動があると思いました。

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