河内はろん

一言で言うと、大変興味深かったです。 もともと「史実とアレンジの融合」の話が好きなんです。 なので、特にレンタロが亡くなるまでの部分。 リアルの中に、こんな話が実は隠されていたんです。という話。 そこに、ファンタジー要素(悪魔や天使など・)が絡んでいたとしても、なぜか信じてしまう・・それもアリかな・・と思ってしまうんです だって、何が本当なのか、なんて、本当は誰にもわからない。 だから、面白い!というのが・・この世界なのではないでしょうか? お話を読みながら、その都度ヨツベ(you tube)やウッキーさん(Wikipedia)で検索し、その歴史、関わる音楽家を知ることが出来ました。 どの音楽家も素晴らしい方ばかりで・・このように「物事を知る」という機会をくださった作者様に感謝の気持ちでいっぱいです。 そして、現代。 世の移り変わりと共に、音楽に対するニーズや演奏家の姿勢も変わりつつあります。 音楽の歴史と共に過ごしてきたレグバの嘆きは、作者様の嘆きでもあるのですね。 ピアノの勉強をされていた作者様ならではの、総評なのだと受け止めました。 とはいえ、現代でも「天才」称されている音楽や「個性」を大切にしている演奏家もいますし、きちんと評価される場もあると希望をもたせてくれています。 どんな時代であろうと、素晴らしいものは、素晴らしいものとして心を打ち、魅了され、人々の魂の中で生き続ける・・そう訴えかけてくる作品でした。 作者様の次回作・・一体どんなからくりが用意されているのか・・とても楽しみにしております。 素晴らしい作品を、ありがとうございました!
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