幾多圧軋

普段ならば「イベントへのご参加ありがとうございます」の定型句から始めるのですが、今回は割愛させていただきます。 だって、それよりも早くこの素晴らしい作品の感想を述べたいですから。 良作の気配は、目次から漂っていました。 四字熟語の並べられたページを見るとワクワクしちゃうのは私だけでしょうか。 詳しい内容には触れないでおきますが、正直なところ最初は、よくあるコミュ障の少年が主人公のジュブナイルのようなものを想像していました。 しかし中盤くらいから違和感を感じました、「おや、これは」と。 そして終盤、エピローグにかけての怒濤の展開はまさに急転直下。 その後に続く風通しの悪い、しかし、どこか清々しい読後感は、何とも言えません。 文章力も非常に高く、心情と場景の描写が共存できていると感じました。 ここ数ヵ月で読んだ短編の中で一番です。 本当に楽しませていただきました。 これからも頑張って下さい!

この投稿に対するコメントはありません