金子@里見拓

大人向け童話イベント「お姫さまが登場するお話」[リンク] 宣伝も兼ねたレビューをさせていただきます^ ^ ネタバレを含みますので、作品を読んだ後に、こちらのレビューを読んでいただけると嬉しいです。 さて、本作は、 人間でも動物でもなく、花をキャラクター化した物語。 共依存がテーマということですが、恋人関係や親子関係ではなく、あえて友情というのが良い感じです。 二人の関係性もわかりやすく、また、馴染み深い花であることから、設定としても入り易かったです^ ^ 赤と白と黒、は幼児には集中しやすい色と言われていることもあり、童話や絵本にはその原色が使われている作品が多いらしいのですが、 そのためか、私の中でこのバラは赤いバラでした。 赤いバラ、白いカスミソウ、黒い〝病気〟 そんなイメージを持ちながら読みました。 作者さまや、他の読者の方々が、何色のバラを想像したか、とても気になります^ ^ 読んだ方はぜひ教えてください。 ここからは作者様に。 今回、イベント参加作品へのレビューを書くときには、褒めるだけにならないよう気をつけています^ ^ 私が個人的に少し気になったのはラスト二文、 『他の花たちは、バラとカスミソウをバカにしました。ですが、このできごとがドライフラワーの始まりとなり、枯れたあとも、バラとカスミソウはいつも二人で過ごせるようになりました』 童話には、こんなことがありまして、今このように言われるのは、これが理由なのです、という終わり方は珍しくないものです。 が、この作品においては、この二文は無しの方が、私には好ましかったように感じました。 『バラとカスミソウは、ずっと二人でいました。二人ともゆっくりと枯れていきます。だけど、それでも二人とも幸せを感じているのです。やがて、二人は枯れた姿で発見されました』 ここで終わる方が好きです。 何故なのかはうまく言えなくて(´Д` )すみません。単純に好みの問題かもしれません。 それとも、共依存という形が美しく終わるのが嫌だったのかも。 二人が枯れて、そのまま滅びてしまうのは可哀想かもしれませんが、 私は共依存という関係に理解はありますが、肯定派ではないので、共依存は永遠に美しさを保てるものではなく、滅びて終わって欲しい、 どこかで、そう思っているのかもしれません。 ともあれ、切なく興味深い物語でした^ ^ 読ませていただきありがとうございました。
4件・3件
金子さん、レビューありがとうございました。 そうですね、ご指摘のあった部分ですが、私も不要かと思っておりました。 何というか、あの部分は私が童話っぽさを追い求めた結果の記述というか、童話にこびてしまった部分というか、そう言う気がします。 気づいていたのに、訂正しなかった理由としては。 それを思ったのが、公開後、イベント参加後だったからです。 公開前には何の気にも留めていなかったし、これが私の童話だと思っていたのですが。 公開して、何度か読み返している内に、ラストに違和感を覚えていました。 『何が違う』とは言えなかったのですが、多分ラストがいらないのではないかと思っていました。 金子さ
2件
こんばんは、お返事ありがとうございます^ ^ ラストに関しては、そういうお気持ちだったのですね。 ドライフラワーの終わり方が美しく感じるかどうかは、個人の感覚だと思いますし、美しく終わったように感じたというのは、少なくとも私個人の意見ですから、あまりお気になさらないでくださいね(>_<) 神楽彩葉さまが共依存を美化したいと思っていない、ということは、本文全域で、十分に伝わってきましたから、『伝わらないのではないか』というのも、全く伝わっていない、ということはないと思いますよ^ ^ また、もう一作品のほうにもうかがいますね^ ^ ありがとうございました!
1件1件

/1ページ

1件