和美

神様の言うとおり 幼少の頃、何かを選ぶときにこのオマジナイを使った方はたくさんいることでしょう。 さて、では選択の物語かというと、そうともいえるし、そうではないとも。 さて、 『○○が見ているから、悪いことはしてはいけない』 これも、昔々から言われていたような気がします。 人は、目に見えぬ存在に対して懐疑的になるもの。 ゆえに、分かっていても時として人は過ちを犯します。 そのせいでしょうか? 村長は"感謝"の気持ちを忘れてお供えをやめてしまいます。 ところで、童話だし当たり前なんですが、他の方はファンタジーな感じの感想が多いようなので、私はちょっと違う視点から(^^) "感謝"の対象は、神様か自然にか、それはどちらでも良かったような気がしますし、お供え物を無くしたから日照りが続いたのとも違うような気がします。 そして、水がなくとも育つ作物はあります。 村長は、"感謝"を忘れた時に、怠惰にはしり、その責務を放棄しています。 日照りが続くならば、乾燥に強い作物に切り換えたり、用水の整備を考えたり、最悪、村の移転など、色々考えなければいけないはず。 しかし、それらを放棄した挙げ句、最後には、信じていないであろう神様のせいにして、娘を贄に。 ……人の上に立つものとして最低です(^o^;) ただ、ここでファンタジーを感じるのは、やはり"神様"は見ていました。 村長にとっての一番大事な"もの"は、娘ではなく、地位や財産。 それらを失って初めて日照りが終わる。 とばっちりをくらった娘はたまったものではありませんが、村長を止められなかった罪でもあるのかもしれません。 『神様の言うとおり』 それは、超自然的なものではなく、起こるべくして起こる必然なのかもしれません。 イベントへのご参加ありがとうございます。 おかげで、様々な教訓を感じることが出来ました。
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素敵なレビューをありがとうございますm(_)m そうですね、昔よく遊んだなぁと思い出したフレーズを 取り入れてみました。 けれども、形のあるモノにこだわった村長に残ったモノは何もない。 今回は大人の童話でしたので、初心にかえるような内容にしてみました。 楽しんでいただけたら幸いです。 またこのようなイベントがありましたら、よろしくお願い致します。
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