河内はろん

このお話を読んでいて、二つの楽しみ方を発見いたしました。 ますは、主人公のふうかさんに気持ちを重ねていきながら、読み進める。 夫にこんなに尽くしているのに、夫は気持ちに応えてくれない。 夫のために、こんなことをしたのに、夫は全然分かってくれない。 ~してくれない、~くれない、まさに「くれない症候群」です。 世の中は、そうやって、期待通りにならずにがっかりすることばかりです。 恋人や配偶者に限らず、子供、友達といった人間、はたまた、ペットや、もしかしたら、モノにまでそう感じる人もいるでしょう。 「くれない症候群」を解消する方法はずばり、最後に青年が言った言葉 「相手を変えるか、自分を殺すか、そこから逃げるか」 なのだと思います。 そして・・物語のふうかさんの選択は、それのどれとも違う答えでした。 彼女は、娘のために、強くなることを選んだのです。 「~してくれない」じゃない、「~してちょうだい」と言えるようになる日のために! その道のりは、少しずつかもしれない・・けれど、きっと大丈夫、だって、女は男が思うよりも、ずっと強かで、賢い生き物ですから。 そして、もう一つの楽しみ。 それはもちろん、美青年、狼歩さんのエスコートで世界中を旅する夢のデートを味わうこと。 読者全員がうっとりしたのはもちろんの事、私などは「魂あげてもいいから、ずっとデートしていた~い!!」 悪魔推奨宣言してしまいそうでした! 今夜はどこへ連れて行ってくれるでしょう~。 楽しみです~。 素敵な夢をありがとうございました!
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