Nuno

薄暗い静寂に包まれたゴシックホラーとも言うべき物語に隠された陰と陽、正と負、そして真と疑。いつの世にも、どのような社会にもひっそりと存在する影。 なにが嘘でなにが真実なのか主人公が迷った時。彼が救いを求めたのは母親であり、母と子の絆の深さにとても感動しました。 このシリーズとおして言えることですが、単なる不思議な話というだけではない、物語の持つ深いテーマに、いつも考えさせられます。ありがとうございます。
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作品の中に滑り込ませたテーマを感じ取ろうとしてくれる。そんな読者様がいてくださることは書き手冥利に尽きるなと、Nunoさんのレビューをいただく度にしみじみ感じます。 社会にはいつも厳密な規律があり、でも同時に、そこから外れた例外も公然と許されていたりしますよね。 それが認められているのは、一体何がゆえなのか。 イェルサレム王国も十字軍も聖地も、根底の大義が変わってしまうとどう人々に降りかかるのか。 神のための国イェルサレム王国が、わずかな時で滅亡したのは一体なぜなのか。 父体系とされるキリスト教と、子を見守る母の存在。それを感じ取ってくださったのはおそらく、Nunoさんが初めてだったか
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