Satori

文中の中にたびたび出てくる「半分大人」という言葉。 ときには自身を大人に見立てて奮い立たせるためのものであり、ときには自身の大人までの道のりの長さをうかがわせるものとなっていて、序盤ではこの言葉が痛ましく感じました。 母親の選択、子供たちの感情、父親の言い分。それぞれについて考えさせられます。 読む人によってさまざまな読後感になりそうな話ですが、両親の選択はあながち間違いではなかったということが、大人たちの持つ事情を超えて、優しさや思いやり、それ以上のものをまっすぐに学びとったのぞむの姿に表れているように思いました。 ラスト、半分大人という言葉の意味に希望が見えました。
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Satoriさん、レビューありがとうございます。 微妙なお年頃だと思うんですよね。もう少し大きくなってしまうと、わかったふりをして甘えられなくなっちゃうのかな、と。 そんな年頃にしてみました。 父親の決断は、やはり人によっては非常識に感じるかなあ、と思っていますが、のぞむの姿に成長を見てとっていただけたようで嬉しいです。 正直なところ、今後こういうケースって増えるんじゃないかな、と思うんですよね。 子供を持たない人生を選ぶ人が増え、そして保育環境の整わないこの国では。 こんな支えあいもアリかな、と。 ほのぼの系を目指してみたので、ラストに希望を感じていただけてよかったです。(*´∇`
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