物語全体を覆うくすんだ色の絶望感が、中学生の頃読んだ路傍の石を彷彿させました。 可哀想なんて言うのもおこがましくて、たまらなくやりきれない想いを消化できなかった子供の頃。 今この作品で同じ想いを味わっています。 あの時代独特の背景が、また本作品に重さと存在感を示しています。 ひたむきに生きてきた彼女の希望は、いつしかこの主人公だけになってしまったのか。それとも最初から? 運命に流され、うちひしがれる彼を、彼女はどんな気持ちで見ていたのだろう。 もしかしたら、やっと自分がと……? こんな考え方は私が俗な人間だからかもしれません。 ただ、彼女が旦那様……と、どれほどの勇気を持って呼んでいたのか、それを思うと同じ女性として苦しい。 現代では想像もできない、その壁。ましてや彼女は自分の醜さを知っているのだから。 彼女の心が壊れたとき、彼女自身も壊れてしまった。それはあまりにも残酷で、狂気に満ちている。 そこまでしてひとつになりたかった……? 恐ろしくも悲しい、そして澱んだ世界観に趣を感じてしまう、逸作です。
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まずは、レビューありがとうございます(^ ^) と言いますか、これはレビュー? ひとつの作品ではないのかと、思わずまじまじ見てしまいました。そしてその途中で、だらしなく座っていたのを正座へと変え、最後には画面に向かって平伏してしまいそうになりました。 山ほど書き足りないところがあったのに、これほどに見事な裏読みができるものかと、ただただ驚き、また感動しています(´;ω;`)ウッ… レビューいただいた私の作品は凡作ですが、凛音さんのこの秀逸なレビューと合わせれば、ひと段上がった作品になれる気がします。←勝手に合わせているところは大いにツッコんで下さい。 改めまして、レビューありがとうご
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えー?( ´△`) 深読みしすぎかなぁ? でもそれくらい、感情移入しちゃったってことなんだよー汗 なんかもう、救えないやん。 あそこまでなっても旦那様、受け入れてくれなかったんだもん……(´;ω;`) 最期も壮絶。 凛こそ、よみおわったときひれ伏したんだよ…… すごい世界キター!って感じ。 こーゆーの、胸に残るよね( ´△`)苦しいけど。路傍の石も凛の中ではそういう作品なの。目をつぶりたいんだけど、いつまでも心に引っ掛かってて、ちょっとしたことでその感覚を思い出すの。 物書きなら胸に残るものを書きたいじゃない?すごくいい作品だよー(>Д<) お疲れさまでした!
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