清水 誉

男とはなんて不器用な生き物だろう。 家族は大切。 でも、夢も大切なのだ。 夢中になると、優先順位を間違えてしまう。 「なんとかなるだろ」と、本気で考えてしまう。 全く、いつまでたってもガキみたいだ。 彼は、他人を助ける事に幸せを感じる人間だったのかもしれない。 身内の事を顧みず、若者達に自分の夢を託したのだ。いわば店に訪れる若者は皆、彼自身だったのだ。 童話の「幸福の王子」のように、己の身が削られても、誰かのために在りたいと願う。 不器用ながらも、娘の事はとても愛していた。 絶対、愛していたよ。 夢が削られて、家族にも会わす顔が無くなって出て行っても、娘の晴れ姿を見に、罵られる覚悟で赴いたんだ。 それほど、愛していたんだ。 夕暮れの空間で、彼は魔法使いになった。 とても大きな魔法で。 だけど、魔法は一度きり。 そのたった一度きりの魔法は、その場のすべてを幸せで包み込む魔法だったんだ。
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にいやん、ありがとう( ; ; ) 子供のいるお父さんが読んだら、悲しむお話かもしれないと後で気づいて、書いたことを後悔したんです… でも、にいやんの言葉で救われました。 自分の父もこの物語の主人公のような人です。 彼を許せずにひどい仕打ちもしました。 だから、にいやんの言葉が、もの凄く嬉しくて、涙が出てしまいました。 職場の上司で、娘を溺愛してる方がいるのですが、その人の話を聞くのが大好きで。 娘とのLINEのやりとりとか見せてくれるんです。 帰りの遅いお父さんを心配して、ご飯を作って待ってくれていたりとか。 その話を聞いて、上司とふたりで泣いた事もあったなぁ(笑) 世界中の親子
おはようございます。 この作品を読んで、子供を悲しませたらアカンなあとは思いましたよ^^; 悲しい哉、親はどんなに子供に嫌われても我が子のことを可愛いと思ってしまうのです。 「パパきやい!」と5歳の息子に言われて、あ、こんなにちっこいのにそんなこと言ってる、って思って、怒らせたのに愛おしく思っちゃうのが親ですwww まだうちの子は小さいけど、きっと節目節目の子供の姿はかけがえのない宝物として記憶に蓄積されていくのだろうな。 子供は親を憎んでもいいです。 いや、いいって言うか、憎まれたならそれは仕方ない、というか。 あめさんの上司の人、自分と気が合いそうですw
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にいやんのレビュー見て、ほんとに号泣したんですから… 今までひっかかってた棘がとれた感じ。 やっぱり、実際のお父さんの声なので、心に響きました。 おかげで目が腫れてます(笑) にいやんのお子様って、女の子だと思ってました。 男の子だったんですね(o^^o) まだ、自分は父を許せない気持ちはあるものの、昔ほどではないし、今度会うことがあれば、優しい言葉をかけられる気がします。 私の上司とにいやん。 多分似てますよ(笑)
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