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老人と白鳥
藤白 圭
2016/6/17 20:14
生命を持ち、心を宿す者達というのは、どうしても善悪、優越をつけたがるもので。 それこそが全て「愚かなり」 静かに語られる物語の奥底にあるものは、生命のリレー。 なんとも寂しく。 なんとも悲しく。 それでいて、希望を齎す物語。 パンドラの箱というものも、実際には、じわりじわりと真実の幸福や希望を人に考えさせるものだったのかもと考えさせられました。 P・S この物語の素晴らしいところは、作品の中にショパンやモーツアルトの調べが出てきますが、読む人によっては、その曲がまったく色をかえ曲をかえ調べを変えるのではないのかと思うことです。 私の中では、ショパンの「雨だれ」では何故か、エミール・ギレリスが弾くmoonlight sonataが響き渡り、グリーグの朝ではベートーベンのヴァイオリンソナタ春が聴こえました。 この物語を読む人自身の心情や感覚で音楽が聞こえる作品というものは、中々巡り合うことはありません。 皆さんも、あなただけの曲を物語から感じ取ってみてはいかがでしょうか?と、感じました。
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あめ
2016/6/17 21:17
読んでいただいたうえ、一番にレビューをいただけて、とっても、嬉しいです(*^^*) お話を読んで、音楽をイメージできてしまうとは さすが快さんですね。 実際に、おじいさんが聴いていた曲を聴きながら書いたシーンもあります。 その音を感じてくださったのですね。 SFに挑戦しよう!と急に思い立って、考えたお話だったのですが、難しいです。やっぱり。 エミール・ギレリス…さっき調べて、試しに聞いてみたんですけど… めちゃくちゃいいです!! 繊細で、美しくて、一瞬聞いただけで鳥肌立ちました! アルバム買います! もったいないくらいのお言葉と、美しい音楽を教えていただき、ありがとうございます
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藤白 圭
2016/6/17 21:50
エミール・ギレリスは重力奏法を使う演奏者の中でもかなり巧く、この人の重みのある演奏、好きなんですよ。 コンダクターであれば、カラヤンが好きですし。 結構、指揮者や演奏者によって、同じ曲でも全く違う曲に聴こえるから音楽って不思議ですよね。 でも、それ以上に。 あめさんのように、水彩画のような淡く繊細な色彩の中に、時に力強く。時に柔らかであったり、悲しい調べであったり。 音楽が聴こえる小説というものは中々ありませんよ。 臨場感や映像化出来る作品はあっても、音楽は聴こえませんもん。 そこが、私自身、あめさんの作品に惹かれる一番の理由なんだろうなぁと改めて思いました。 SFでありながらも、しっかりと
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