有栖川 露陰

萩軍曹の魅力が他のレビュアーさん方も仰るように非常に素晴らしいです。 憂国と恋闕から決起したにもかかわらず、その志を他ならぬ天皇に否定され、自身の行為も裁かれることなく黙殺されてしまった萩軍曹の姿は、三島由紀夫の『奔馬』の主人公ー飯沼勲の悲劇を思い起こさせました。 幻から生まれ、幻に向かって駆け抜け、幻として消えてしまった萩軍曹の情熱と生は、余りにも悲痛に過ぎます。 救いのある結末を迎えましたが、彼の新たな「人生」(故人ですが)が今度こそ確かな実を結ぶものであることを願わずにはいられません。 理想に裏切られ続けた彼の心に真の救済があらんことを。 ひょっとすると、それは今を生きる我々次第なのかもしれませんが。
1件・1件
レビューありがとうございまする♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪ ぶっちゃっけ三島作品では英霊の聲や憂国の影響のが強いですが 実は執筆中に奔馬購入したりしてました この刃死は刃死で完結してますが 執筆中の巨大ロボ長編で主役の親友の師匠キャラとして出したりも!

/1ページ

1件