絢川るな

完結おめでとうこざいます! いつかこの日がくることは分かっていたはずなのに「完結」の二文字を見た瞬間、寂しいような、行く先を見失ったような気持ちになりました。 ひとつの小説に思い入れを持って読んだ時、 その物語の中に自分が入り込んだような錯覚をしますが、『R I K U 』に限ってはまた違った感覚で読ませていただきました。 以前にも書かせていただきましたが、 私はこの現実の世界の中にリクや長谷川や玉城の存在を感じてしまうのです。 この深く静かな森の奥には傷ついた天使のようなリクが… 何気なく通り過ぎたビルをふと振り返れば、 颯爽と働く長谷川の姿… あの角を曲がれば、リクの元へと急ぐ玉城の足音が近付いてくる… limeさんご自身の作品に対する愛情が、 登場するキャラクターに命を吹き込み、風景に彩りを与えて、 ひとつひとつの場面や心の動きが心の奥深くまで浸透していくのを感じました。 どんな事件が起きても変わらない… 寧ろ何かを乗り越える度に強くなっていく長谷川と玉城の思いが、 傷ついた気難しい野生の鳥の居場所となり、 柔らかく未来が開けて行くような素晴らしいラストでした。 この作品が大好きです! いつかまた三人に会える日を夢見て、今はこの余韻に浸っていようと思います。 素敵な物語をありがとうございました。
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絢川るなさん、心にしみる温かいレビュー、感激です!! 終わるのが寂しくて、もう一度読んでしまったとか、作者にとってこんなに嬉しい事はありません。 この物語、最初は第1章で終るはずだったんですが、彼らがどうにも心の中に残ってしまって、どんどん続きを書いてしまいました。 作者にとっては子供たちのような存在の彼らですが、読んでくださったるなさんにも、同じように愛着を持っていただけたことが、本当にうれしいです。 もしかしたら、るなさんの心に、リクや玉城が、そっと種を植えて行ったのかなあ……とか^^ るなさんの中に息づいてくれたらいいなあ。 またいつかひょっこり、あの3人が姿を現すかもしれません

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