早川素子

何気ない日常の、何気ない幸せが本当に心に染みる作品でした。 全米が涙した、みたいなものよりも今はこういうものが染みるのだな、と思わせていただきました。「帰る!」と君が口にしたところで、泣いてしまいました。 話も、言葉も、無駄なく美しくて。夏の木陰の涼しさを感じるような気持ちのいい文章で、少し久しぶりにエブリスタの作品を読んだのが、半夏生で良かったです。 植物を題材にした作品自体が元々好きで、季節感のある単語が好きなんです。あとは、自然を味わえるもの。社会生活を送っていると、見過ごしがちな空気や匂いや色。大地や気候を、当たり前にそこにあるものを大切に描けるというのは、素敵だと思います。私も、そんな作品が書きたい。 日常にある幸せ、過去を反芻して今を想う。未来を想う。 君への愛情の深さが、文章の端々に溢れていて、恋文のようにも思いました。 本当に、素敵な作品に出逢えたこと、心から嬉しく思います。 マイリストに保存させていただきますね。
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”恋文のよう”と表現していただいて、とても嬉しいです。まさに、そのつもりで書いたので。 題名も内容も地味な作品なので、こうやってレビューを書いていただくことによって、より多くの方の目にとまるようになるのは本当にありがたいです。 温かいレビューをありがとうございました。
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