あめ

鈴の音のように溢れる木漏れ日の中。 天から落ちてくる蝉の声。 紫苑の花は泣く「君を忘れない」 忘れないです。 彼女は彼のことを、蝉の声を聞くたびに思い出すのです。 紫苑の花を見るたびに涙ぐむのです。 短い夏の空の一部を、あなたは剥がして行ってしまったから。 見上げるたびに、あの一部を探してしまうのです。
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あめちゃんレビューを書いてくれてありがとう^ ^ レビュー自体が一つの作品になってて驚きました^ ^ あの夏に置いてきた少女からの、下の句のようです。

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