藤白 圭

百人斬りイベントへのご参加。 誠にありがとうございました。 読了致しましたので早速レビューさせて頂きます。 実は、恋愛小説や恋愛映画やドラマ。 そういったものに殆ど興味を持たないものでして。 短編とはいえ、純愛的なこの作品を読んで、私自身がうまくレビュー出来るかどうか、大変苦悩いたしました。 大切な人ほど、いつも傍にいると思っていて、中々肝心な言葉を伝えられない。 そんな経験って誰にでもあるかと思います。 恋人や片想いの相手は勿論、家族や友達への感謝や愛の言葉。 相手は分かってるから大丈夫!と後回しにしていたことも、その平和な日常が崩れたとき。 人は後悔しか残らない。 だからこそ。 今を大切に生きること。 思ったときに大切な人に大事な思いを伝えることの大切さを感じさせてくれる作品だと思いました。 淡々と描かれている美しくも切なく残酷な世界が最後まで綺麗に書かれてありました。 ただ、死の直前、何も苦しくもなく、意識が消えていくだけならば、死への恐怖というものを人は感じるのだろうか?とか、もっと、シェルターに関しても、最期の時も。 生々しく、苦痛も描いてもらえたら、より共感出来たかなぁと思いました。 これは、私自身があまり綺麗な世界だけで終わらせないタイプだからこそ、そう思ってしまうだけなのですが、あまりにも綺麗に淡々とかかれすぎていて、物足りなさがあっただけなのですが。 ですが、幼馴染みの互いに思い合う心。 死を目前として少し天の邪鬼だけれど、素直になれた二人。 二人だからこそ、その死を受け入れられたというところ。 とても表現力があり、素敵な作品でした。 百人斬りへのご参加。 ならびに、私には描くことの出来ない、愛に満ちた作品をありがとうございました。

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