ノリアキラ

 読破いたしましたッ!  石田先生に、『これは読んだことがないなァ!』と感嘆されていたとんでも設定ッ。まず、この内容を違和感どころか滑らかな物語として組み上げられる事が凄まじいなと思っております。  構成の妙にも舌を巻きました。  まずは、メイちゃんがふられるところから、彼女が不思議な同級生に振り回されながらも、最後に下剋上するのだかの物語なのかなと思っていたのです。  けいさまのお話のように、でも、これはオムニバス形式に近い。しかも彼女たちの悩みは1人づつその課題が大きくなり、読み始めるとどう解決するのか、目が離せない。読み手さまの気を逸らさないで小町ちゃんの謎まで続ける。連続ダンク(バスケのゴール前でみんなでゴールポストに順番にワンバンさせて、最後の人がゴールさせる、アレですな。笑)のような構成。  なんて魅力的な書き方なんだろう!と、惚れ惚れいたしました。  文章のテンポ、台詞展開であるのに物語がぐいぐい進んでいくところ、無駄語がない! 最期まで心地よく読むことができましたッ。  その流れがテンポよく物語をパスするだけでなく、随所で心にひっかかるのは、やはりその人間洞察が漏れる部分であると思います。 P42 慰められるのはぬるま湯の中にいるよう P47 謝ったら許さないといけないというような暗黙の了解 p50 しれっと圧力をかける  ……枚挙にいとまがありませんが、1文の中で心の中の矛盾に対する鬱屈や不満、状況にぴたりの言葉を選ばれ、それがどこにもないここでこそ活きる表現である事がとても気持ちよく、彼女たちに感情移入をさせて戴くことができました!  惜しむらくは篁氏の万能感が大きすぎる事、でしょうか。彼女たちが向かい合う課題に、篁氏がリーサルウェポンとして存在しすぎるあたりが勿体ないところでございますッ。蓮花ちゃんの回でのワクワクが、以降、彼が手を貸して他の子の問題も解決してしまうと薄れてしまうかなと。  彼女たちのチャレンジによって解決させる事によって、もっともっと大きな爆発が読み手さまの心に生まれる気がしてなりません(私が読みたい。笑)ッ。  講座という短い期間の中で、これだけの物語をくみあげられるお力に脱帽いたしますッ。御一緒させて戴きまして本当に嬉しゅうございましたッ。  素敵な物語を拝読させて戴き、本当にありがとうございました!!!
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丁寧なレビューをありがとうございますm(__)m今後の展開に注目いただけて励みになります。
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ノリさん完結レビューありがとうございます。楽しんでいただけたようで嬉しいです。今回本当に時間との闘いがきつかったですがどうにか完結に持ち込めました。講座で得た糧は次回作で活かしていきたいと思います。 三人称でもりもり書き始めましたw 頑張ります!o(^-^)o
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