(応援)ご無沙汰しております! この度、エブリスタの企画イベント『みんなで作るおすすめ作品特集』で、 よりたくさんの皆様にこの作品をお読み頂きたいと思いまして、再レビューさせて頂きました! 胸に思わず、熱い物が込み上げて来て涙が溢れて止まりませんでした。 鬼という呼び方は、後からその土地に来た人間が自分達と姿形が違うというだけで、恐れ忌み嫌って付けた『レッテル』の様な物ですね。 自分達と違う者どもは、問答無用で排除する…邪悪な鬼という存在は本当は人間の心の中に住んでいるものなのかもしれませんね。 ゴンベとタキのあまりにも切なく美しい物語。 自分達を追い立てた人間の子供と知りながらも有りったけ愛情を注ぎ続けるゴンベ。 自分の目が見えるようになって鬼の姿を見ても、それでもゴンベの事を優しいと慕い続けるタキ。 ある意味、不器用で… でもある意味、凄く正直で誠実な二人の姿に大変心を打たれました。 ずっとずっと二人で暮らして行けたらどんなに幸せだったのかもしれません。 当時、貧しい農村では、生きて行くために我が子を泣く泣く山に捨てる親だってたくさんいた事でしょう。 でもそんな親だって我が子が哀れで不憫でならなかったはずです。 私は個人的に、タキが村に戻ると父親が「すまんタキ。お前を山に捨てたのは村の掟だから」と、泣く泣く山に追い返すのだろう…と、そんな想像をしていたのですが、その想像とは違い…タキの父親のあまりの鬼畜さに心底、腹が立ちました。 ラストで人間達全員が真人間(?)に戻り、タキを村に迎え入れる訳ですが、それはゴンベの咆哮が人間の心に巣くう『鬼』を滅却したという解釈でよろしいのでしょうか汗 タキが、今度こそ父親から『人間らしい愛情』を受けて平和に暮らして行く事を願わずにはいられません。 でも、その心の片隅には…いつもゴンベの面影が優しく笑顔で寄り添っているのでしょうね。 お伽話のスタイルを取りながら人間にとって大切なたくさんの事を教えてくれる、まさに胸が熱くなり魂が揺さぶられる本当に切なく美しい素晴らしい作品です! 本当に本当に! ありがとうございました!!
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★にいだ★さま タキと青鬼にとっても嬉しいレビューをありがとうございます! とても深くまで読み取ってくださり、こちらの胸が熱くなりました(T . T) この物語のテーマ(と言ったらいささか仰々しいですが)を考えた時、人間そのものを書きたいと思いました。 タキには人間の綺麗な所を表現してもらい、他の人々には人間の汚い所を表現してもらった感じです。 なので父親はかなりの悪党でしたね(笑) 父親との再会で、父が冷たい態度をとったのも、昔は生きる事が今よりも困難な時代で、きっと他の我が子たちを守るため非情な切り捨てもあったのかも、と考えました。 それにしても嫌な父親ですね(笑) ゴンベの

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