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残想
haori
2016/9/18 19:41
お邪魔させていただきました(^ ^) レビュー失礼します。 始まりの台詞で、もう物語の世界に引き込まれました。そして「まだ気付かぬか」――このひと言から、私の心は二つに分かれ、以後、純粋に物語の世界を楽しむ心と、浮雲の過去の欠片を物語の中に探す心で読み進めていきました。 外から見るのと内から見るのではまるで違う場所に生きる主人公。そんな主人公の前に現れた人は、やがて愛しい人に。けれどその愛しい人の背後には「まだ気付かぬか」と主人公に言い放った人が、まるで背後霊のように付き纏い、やがて、冒頭で示唆されていた過去は姿を現し、その過去のために訪れた危機、そしてその危機から主人公を助けだそうとする沢山の優しさ。 読了し、物語の中に存在していた多くの想い、それは裏も表もある想いでしたが、それを思い返さずにはいられませんでした。 それで思ったのですが、主人公をもみちと呼んでいた彼の方は、あのとき、もみちを目にして何を思ったのでしょう。「この様な不浄な身体など、いりんせん」――この言葉を思いだせば、その後、視界に入って来たもみちを見て、まだ不浄ではないその身でもう一度やり直したい、そう思ったのではないかと思うのですが。だからこそ、もみちに○○しちゃったのかな、と。 それから、「まだ気付かぬか」と言っていた彼のこと。物語の最後まで、彼の思いがどこにあるのか私にはわからなくて。もしかしたら彼は、あの過去に直接関係しているわけではなく、間に誰かがいて、あの過去に、そして今回の事件に関わることになったのかなと、そんな想像をしています。 と、読了後も思い返すことは尽きません。それだけ読み手を引き込んでしまう魅力がある物語なのだと思います。 素敵な物語をありがとうございました(^ ^)
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清水 誉
2016/9/18 22:08
haoriさん、残想にレビューをありがとうございます( ´ ▽ ` )ノ とても丁寧に読んでくださった事がわかるだけに、ありがたく、申し訳ない気持ちにもなります。 色々とこの時代を調べる内に、自分の中で当たり前になっている事が多くなり、わかりにくい箇所も多々あったかと思います。 文字制限のため注釈も付けずに申し訳ありませんでした。 作中に出てくる「紅雀太夫(こうじゃく だゆう)」は、浮雲が子どもの頃にお付きをしていた最高位の遊女なんです^ ^ haoriさん、男性と思われてますよね?(^◇^;)ごめんね? きっと読んでくださった時、混乱したのだろうなぁと、申し訳なくなりました。 本当に
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haori
2016/9/18 22:23
ご返信ありがとうございます(*^ ^*) あ、いえ、紅雀太夫が女性であることはわかってますよー。結構NHKとかの時代劇って観るので(^ ^) たぶん私が伏せ字的に濁した(ネタバレ設定してても、後半まで名前の出ない方の名前を出すのはいけないかなぁと思いまして(^^;)ので、私の方こそ清水さんを混乱させてしまったのかと。ごめんなさい(> <) おそらく混乱させたところはここかと思うので、今度は伏せ字をせずに書くと…。 過去の事件において、紅雀太夫は自分の間夫にああいうことをし、自らもとなったとき、まだいとけない禿のもみちを見て、「ああこの子のように汚れなき頃に戻ってやり直したい
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