僭越ながらレビューさせて頂きます。 小学生の、誰にでも経験ある様な悩み、葛藤がこの話の最大の魅力だと感じました。 小学生の男の子は好きな女の子に意地悪をすると、よく聞きます。確かにそうなのですが、実際には少し違うんですよね。 どうしていいのか分からない。作中のこの表現が一番しっくりきます。 友哉は自分を抑え続け、富田は直接口出ししたり間接的に手を出す。きっとその他にも別の何かに目を逸らしたり、気が付かないふりをしたりと、どうにもならない感情をそれぞれのやり方で自己防衛しているのでしょう。 大人ですら正しい表現なんて分からないのに、拙い表現や考えしか持ち合わせていない小学生なら尚更、後悔する様な行動をとるのでしょうね。 そんな自責の念に駆られた友哉の葛藤は、とても面白い見どころとなっていました。 そしてストーリー全体を楽しみつつ、誰もが考えさせられる謎があります。 由宇はどうなったのだろう? 保奈美と似ているという事は、もしかして……。それともあれは……。そもそも由宇自体が……。まさかの富田達が……。 気が付くと、ありえない内容をたくさん考えていました。 今回の作品も、それぐらい物語にのめり込めるlimeさんの魅力溢れた、続きが気になる面白い作品となっています。 最後に 友哉の葛藤の中で、口では酷い事を言っても最後は由宇を助ける数々の描写は、自身が思う醜さやいやらしさではなく、優しさの表現が出てきた結果じゃないかな? きっかけは保奈美かもしれないけど、その後の思い出は友哉と由宇のかけがえのないもの…… だからこそ大人になっても心から離れて行かないし、終盤ではあんなにも涙を流して後悔と自責を吐き出す……そんな人間らしい人間を表現して伝えたかったのでは? と思いました。 ※相変わらずのレビュー下手で申し訳御座いません(。´・ω・) 一言でいえば、面白い! なんですけどね
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タッくんさん~、呵責の夏に、素敵なレビューを本当にありがとうございます!! こんなに深く、少年たちの思春期の感情を読み取ってくださって、感激です! これを書いた時の想いがじわ~っと蘇りました。 男の子って、女の子からしたら乱暴なイメージがありますが、実はただただ不器用なんだろうなと感じます。 女の子は成長が早いし、男の子の鈍さに容赦しないし(笑) 思春期って、小学校高学年から始まるんだろうなって……(ああ、懐かしいw) ・・・あ、思わずトリップしてしまった>< そして、もう一つの謎の方も、いろいろと想像してくださって、嬉しかったです。 あの青年と由宇の関係。これは正解を出した方は居な

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