mei.

不可思議な世界へ主人公と一緒に足を踏み入れた感覚で読み終えました。 『夢』と『記憶』という言葉が印象的です。 まず湖がとても神秘的に感じました。湖自体もそうですが、見つける・辿り着く過程も。 その湖に何かに突き動かされるように飛び込む主人公。 そこで不思議な光景を目の当たりにし、翌日からも湖を探し、また湖の中へ… 湖の中のことを叔父に話している中、 「乗りたかったか?」 と聞く叔父の言葉に何故か背筋がゾッとしました。 そして客船の中の少女が此方に気づいた日から叔父の姿を見かけなくなり… 初めて自分で朝食を作った日、いつもと違う湖の中。 そして窓の外から見えた船内の光景… 海に沈んだ時の記憶、が見せている光景… 『RAIN』の文字。 少女を抱きかかえる叔父の姿。 思わず読んでいるこちらも息を止めてしまうほど… 中学二年生の頃が書かれ始め、時間に対する描写が印象的で、時間の流れを意識しながら読んでいた気がします。(これは作者様の意図なのかな…) そして10日間の出来事…いや、夢、だった… でもただの夢だと言ってしまうには不思議な体験…いや、不思議な体験、という言葉で括ってしまうにはあまりにも… 常識では考えられないことがおきたのではないかと、夢だとわかってもなお考えてしまう…主人公の記憶… その現実味をおびた夢を見た日から学校に行けるようになり、さらにその夢は生き甲斐・将来の夢を与えたことになる。 ただ… 何故真冬の湖に潜ろうと思ったのか? 叔父とRAINは何か伝えたかったのか? この意味は、わからないまま…なんじゃないかな、と。 考えても考えても、奥底までは知り尽くせない。 だからこそ、主人公は生きていけるのでは?と感じました。 生涯をかけて考えていく…夢…記憶…… そしてやはり作者様の表現、とても好きです。 『秋という曖昧な季節』 『湖底に沈み、記憶になる』 etc… 頭に、そして心に残ります。 _____ いつもはレビュー書く時、気になった事や、感じた・思った事を箇条書きで書き留めて…それを文章に組み立てて…また文章の順番入れ替えたりして…と、何日かかけて書くことが多いのです。 でもこの作品読み終えて、『今』の感想を書きたくなって…書いてしまいました。 なので文章の組み立てとかいつも以上に稚拙だと思います。←何の言い訳だろう(笑)
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既にイイネが3つもついた素晴らしいレビュー、ありがとうございます☆ 読む人が不思議な感覚になったり、他人が考えないような作品作りを目指していますが、なかなか難しいもので こんな風に感想を頂けるというのは本当に嬉しいことです いつも箇条書きにしたあと、ちゃんとまとめてレビューに書いてくださってありがとうございますm(__)mすごい量力の掛かったレビューで恐れ多いです(笑) 夢の見られない作者の「夢の2つの意味」分かっていただけていれば嬉しいです、なんて我儘も言ってみます(笑)
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我儘じゃないですよ(笑) 分かりたい、ですねぇ。 あ、でもレビュー1000文字いっぱいいっぱい使ったから追加できない(笑) 一度にまとめられないのは私の頭が悪いから(笑) そして少しずつ、時間かけてまとめるのも作品のこといろいろ考える時間がもてて、また楽しいのです。 今回は一気に書いちゃいましたが、また再読させて下さいね~ 何度でも読み返したくなる… 独創的な純鈍さんの世界に浸りに参ります♪(´▽`)
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