nyankonasu

まるで映画を見てるみたいな。 そんな静かな高揚感が、作中にずっと漂っています。 湖底に潜った時のような無音の中で、その絵が、映像が浮かぶ感覚が本当にすごい。 一冬の不思議な体験が一人の少年の時間を進めた物語、だったのかなと思いながら読み終えました。 沈没船を見つけた時、窓から漏れる灯りを見つけた時、そして少女を見つけた時の、ワクワク感。 得体の知れないものに惹かれていく少年と共に、読み手も物語にどんどん惹き込まれます。 少女と身振り手振りで会話するシーンにこちらまで嬉しくなり。 そしてその後の沈没するシーンで、胸を掴まれるような気持ちにさせられました。 見ているだけで、何もできない。その辛さ。 船から灯りが消えて、今本来ある姿に戻ってしまった時の切なさは、上手く説明できそうにないです。 あと、叔父さんとのやりとりが、なんかすごく良いですよねぇ。じんわりきちゃう。 全て理解できた気は全然しないのですが、それでもぐっときてしまいました。 なんとなく、ずっと心に残る物語になる気がします。 今もあの湖底には、沈没船が眠っているのかな。 なんて。
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うわぁ!すみません!sanaginekoさんが真剣にレビュー書いてくださってるのにコメント返信して邪魔しちゃいました! とても素敵なレビューをありがとうございますm(__)m 映画なんて褒めすぎですよ 叔父さんと主人公とのやり取りに注目してくださって、とても嬉しいです あの湖底には、きっと今も…、どうなんでしょうね^ ^
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いえいえ、作品にもう一度浸ってました(笑) めいさんがすでにレビューしてらしたんですね! そのやりとりも含めて、ちょっと考え直してみたり。 夢の中で夢を見つけた、ということなのかなぁ。 色んな方に読んで、湖底に想いを馳せてほしいですね^ ^

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