樫横まいみ

なぜここに来たのか、なぜ冬の湖に潜る気になったのか、という「不可思議さ」、「わけのわからなさ」。 船内に光を見つけたときの「高揚感」。 言葉が通じない「もどかしさ」。 窓をへだてて船外から覗く「遠い感覚」。 何もできずただ見ている「無力感」。 心ひかれ、魅せられ、執着せずにいられない「美しさ」と「神秘」。 たった一週間なのかまだ一週間なのか、という「時間感覚の喪失」。 そして、答えの提示されない、多くの「謎」…… 何度も読んで、わかったことは、 この作品の持つ要素のすべてが、 「夢」の特徴でもあるということ。 この作品そのものが夢で…… ここには夢そのものが描かれている。 だから、読んだ人は皆、魅了されるのだと、思いました。
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とても沢山の意味で綺麗なレビューをありがとうございますm(__)m 僕が大切にしたかったもの、分かっていただけて嬉しいです ここにある謎は僕にも解けない謎です かしょこさんには分かったかな……

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