美愛

愛する夫を守る為自殺をした城島春江。 理由に関わらず自殺は罪になり、成仏する事が出来ない。 どうして春江がこんな目にあわなくてはいけないの?読み進める中で何度も思いました。 だけど、いつも春江を見守ってくれる仁木さんやベリー、春江によって救われていく自殺者の魂に癒されます。 ただ、千回詣の途中の春江の行動に、春江の気持ちはわかるけど、考えたらわかるじゃない!と、スマホを握りしめ、春江に怒っている私。 その先を読みながら、どうしても春江の行動に納得が出来なくて。 それでも、沢山の人の思いに、いつの間にか春江に感情移入をして、胸が苦しくなったり、優しさに泣きそうになりました。 考えさせられる小説です。今も人を救うとは?と自問自答しています。 春江がバイオリンを弾くシーンは映像が頭に浮かび、癒されていく感じがしました。 人生は苦しい事も多いけれど、楽になりたくて自殺をした後、こんな世界が待っていると知っていたら、思いとどまる人も増えるんじゃないかな。 沢山の人に読んでもらいたい小説です。 そして、感想を語り合いたいです。
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