佐崎らいむ

読み終えて、改めてこのシリーズに潜む、人間の欲・欺瞞の恐ろしさを痛感させられました。 前回の清水は、いろんなしがらみが有ったのですが、今回の恵美は一見哀れな被害者のように感じられなくもなかった。 でも後半の伊織のモノローグを通して、読者は改めて人間の欲について考えさせられるのです。う~ん、ニクイ構成。 人間の心の奥に潜む闇を、じわじわと浮き彫りにしていくこのシリーズは、ホラーが苦手な読者をもぐいぐい引き込んでいきます。 そして主人公でもあるこの伊織の、本当の想い・迷いを知った時、さらにぐっと胸に響いてくるのです。 いやあ、クールです。 そして、この終わり方がいいですね。 物語はここでは終わらない。人間の欲も罪も無知も欺瞞も、終わりがない。 ゾッとするような余韻が、たまりません。 この後物語は続いて行くのでしょうね。 伊織の心の行きつく先を、見たくなってきました。
7件・1件
limeさん。 ホラーが苦手なlimeさんへの嫌がらせかのように、毎度毎度、ホラーばっかり書いている快紗瑠で申し訳ないです( ノД`)シクシク… にも関わらず。 「白蛇」を完読してくださり、ありがとうございました。 しかも、こんなにも素敵なレビューまで……。 泣ける程嬉しいですm(__)m もう、感謝しかない! いつも、物語の奥深くまで読み取ってくださるlimeさんの一つ一つの言葉が、今後の快紗瑠の糧となり、励みになりました。 刺青師シリーズはまだまだ続きますが、ワンパターンにならないように頑張っていこうと思います! 心にグッとくるレビュー。 本当にありがとうございました。
1件

/1ページ

1件