住吉唖祈

つかの間の、美しい迷宮――。 本作を読んで感じた気持ちを一言で言い表せば、私はそうです。 実際のところ、一言で言い表すのは難しい作品なのですが・・・・・・。 人間、長く生きている間に、迷宮入りするような事態に陥る事があります。 この作品の主人公はまさにそんな状態で、幸い彼女は、その迷宮から美しい形で脱出するのですが、その過程に至るまでを感覚的に描かれているようです。 ・・・・・・まるで抽象芸術のように。 そんなこんなを考えて、美術館に行きたくなるような、不思議で美しい物語でした。
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