佐藤すみ

(応援) この物語を日本中のBLファンに、また自分がBLファンだったことを忘れがちなBLファンに、そして本当の愛を見つめる勇気をもった全てのBLファンに、心からの友情を込めてお勧めします。 とサン=テグジュペリ風に書いてみました(笑) 実はBLは殆ど読んだことが無い私でしたがハマりました。それは、 余分な言い回しをそぎ落とした硬質の文章と、場面ごとに挟まれる鮮やかな映画のシーンが相まって、長編でありながら飽きることなく、読み疲れることなくストーリーに浸ることができましたので。 暗示的な映像のシーンは、ヨーロッパの映画の雰囲気がよく表現されていて、それがこのストーリーを美しくし、ノスタルジックな余韻も与えてくれて、、、いつまでも浸りたいと思わせてくれるのです。 そして、恋愛モノがあまり好きでは無かった私に「読んでみたい」と思わせてくれたのは、重厚な表紙画、とタイトル。映画好きなので足を止めました。 そしてそう! 恋愛モノにありがちな、結論は見えてるのに展開が足踏み状態になる部分がない! (迷ったりすれ違ったりする部分ですね) 率直で直線的な思考の主人公にぴったりで、また、問題を先送りしない潔さにも通じていて、そこも感動に繋がるのです。 特に、雨のシーン。脳内でちょっとハードなモノクロ映画になります。 冷たい雨の中で、唯一、賢吾のセリフだけが色を帯びて、、、エロい。 品が良いのにエロい賢吾。 あれは昇天ものです(笑 セリフがいいので余分な描写がいらない。それでも彼の雰囲気が十分伝わって来てストーリーに引きずり込まれます。 私ごときが南野さまのレビューなど僭越ですが、やっぱり書きたくなったので。 表紙下に付ける初レビューをここに。 すっかり南野信者になってしまった佐藤より。 (わっ、ちょっとこの言い方キモかったですね・笑) <追伸>映像シーン、ほぼ確認できました。映画のタイトルから取った各章のタイトルのひねりが面白かったです。 『WATARIDOR●』はご存知の方多いと思うのですが主人公のように心が疲れている時にお勧めです。『Coffee and Cigarette●』も良かったです。二人に近づけた気がしました。
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