らーふ

これは深いっ! 童話や絵本のような淡々とした文章の中に、「平等」という言葉に隠された「理不尽」がありありと詰め込まれた本作は、正に大人向けですね。 往年の名作、故ロビン・ウィリアムズ主演の「アンドリュー」のような、なんとも言えない読後感が良いっ! 可愛いイラストも物語の悲壮感を更に引き立て、非常に良かったです。 さて、本作のテーマの平等。 これってあとがきに書かれていた事、全くその通りだと思います。 そもそも、個々の優れた部分を活かして形成されたこの社会。 平等という枠に全てをはめ込むのは違うのでは?とも思います。 そもそも、能力の優劣は遺伝によってある程度の差もありますし…ドンピシャの普通ってどこなのかも、統計しないと解りませんし。 主人公の「ウチら」の最大の不幸は、具体的な目的もなく非常に優れた能力を与えられ、高性能に作られ過ぎた事ですかね。 開発者が全部悪い!(笑) 非常に考えさせられたお話でした。 読ませて頂き、ありがとうございます。
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読んで頂いてありがとうございました!! まぁ、人間って無駄な事に余計な力注ぎ込んじゃう生き物ですし、 あの世界の科学者達も、行けるとこまで行っちゃったんでしょうねw
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