【コメント】

いつかに置いてきたもの

その喫茶店は本当に奇妙、というか謎めいたお店でした。何故、といったものは明かされることなく、ヒロインが自分の胸の内を見つめるステージとなります。不足なく、かといって過分ではなく、ヒロインが心をほどく塩梅で用意されるほっとできる空間。気負いなく、てらいもなく、過去と現在の自分を見つめる。とても贅沢な時間ですね。なかなかこんな時間は持てない。芳しいレディグレイがまたこの作品を昇華させていると思います。女性特有の邂逅、葛藤、自己嫌悪…そこにレディグレイ。共感が止まりません。すっかり作品の世界に染まり、読後、不思議な余韻が長く尾を引く物語です。しっとりと、少しの苦さをもって。ヒロインと一緒に過去の自分を振り返り、確固とした答えの出ないまま明日を見つめる感じ。大人のシュールなヒトコマを堪能できる素敵な作品です。

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早川素子 12/12 18:46

レビューありがとうございます。まさか、りおんさんからレビューをいただけるなんて… 自分を見つめるためのこんな空間があったのなら、りおんさんだったらどんな悩みを持ち寄るのでしょうか。贅沢で、少しばかり苦みのある時間。けれど、人には大切な時間だと思うんです。今回の紅茶はレディ・グレイ。女性に特に似合う香りのする紅茶というイメージでした。一息つくでも、物思いに耽るでもいい。その時のあなたにぴったりの飲み物がきっとあるはず。たまにはあなたも、原点回帰の一杯を。何気ない日常を、感じ取っていただけたなら幸いです。素敵なレビューを本当にありがとうございました。

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満月兎の助（天音凛音） 12/12 20:28

こんばんは、早川さん(*´∀｀) え？なんでまさかなんですか？本当は同じ話…にもレビューしたかったんですけど気後れしてしまいまして(；´∀｀) 先日、ぽぽあっとさんに作品も本人も素敵な人だよ！と教えて頂き、思い切って書かせていただきました。素敵に沁みる作品でした。ありがとうございます。

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